東北生活文化大学高等学校では、2013年、2014年と映画監督片岡翔氏を迎え、映画制作ワークショップを実施しました。監督、脚本、撮影、美術などそれぞれの役割を決め、あらすじや脚本の構成からスタートし、撮影から編集まで、各チームで協力してオリジナル短編映画を完成させました。
それがきっかけとなり、2014年7月、映画監督片岡翔監督とプロのスタッフと共に、美術・デザイン科の生徒がアシスタントスタッフとして、本格的短編映画「あの子の席」を制作しました。撮影・録音・照明・ヘアメイクなどプロの現場を体験しながら、1本の映画を作り上げる事で達成感を味わう事が出来ました。
[上映歴]
北海道フィルム・アート・フェスティバル
ショートピース!仙台短篇映画祭2014
<17分 / 2014年>
生文高校の活き活きとした生徒たちに囲まれ、自分の高校時代を思い出しながらこの物語を作りました。あの頃の、希望と不安が入り交ざった想い、恋のざわめきとか、言葉では説明できないような何か。そういった想いを抱えているのは、今の高校生も一緒なんじゃないかと想像しながら、生徒と手を取り合って形にしていきました。
撮影はプロの現場と変わらないほどハードなものでしたが、生徒たちは想像以上にたくましく、粘り強く、各々のパートで大活躍してくれました。
そして僕もみんなのやる気に背中を押され、改めて映画制作の楽しさ、チームプレーの素晴らしさを教わったと思っています。
たくさんの想いが込められたこの映画が、さらにたくさんの方の心に届くことを願っています。
片岡 翔 (かたおか しょう/Shoh Kataoka)
1982年北海道札幌市出身。
短編映画『くらげくん』が13冠を達成するなど、多数の映画祭で受賞を重ね、本年4月、初の長編映画『1/11 じゅういちぶんのいち』(原作:中村尚儁)で商業デビュー。
また、『きいろいゾウ』(監督:廣木隆一/原作:西加奈子)、『鬼灯さん家のアネキ』(監督:今泉力哉/原作:五十嵐藍)などの脚本を担当している。
製作作品
出演:佐藤陽・常盤奈央・川崎春香
プロデューサー:倉本郁哉
撮影:村橋佳伸/照明:太田博/録音:古茂田耕吉/ヘアメイク:須見有樹子
助監督:菅野かおる/演出助手:江刺爽花/撮影助手:岡崎千晴・鈴木愉々
照明助手:山田竜馬・藤島祐希・福田優/録音助手:佐藤七帆・伊藤亜由美
美術:齋藤彩寧・伊藤亜美/衣装・メイク助手:伊藤貴生:中村美波
メイキング:佐藤幸・山元里菜・堀籠ひなの/スチール:小野亮輔
油画制作:鈴木萌木/制作担当:村田莉菜/総合助手:工藤有希
音楽:中田真由美
協力:長岡貴史・齋藤正和・大友伸昭・眞山瑶・東伸二・佐々木昌人・CSNET
タイトル・ポスターデザイン:LUCK SHOW
制作:Nekome Film
脚本・編集・監督:片岡翔